本稿では、地域包括ケアシステムのモデルとして「柏プロジェクト」を特集する。秋山浩保氏(柏市長)、辻哲夫氏(東京大学高齢社会総合研究機構・未来ビジョン研究センター客員研究員)、千葉光行(健康都市活動支援機構理事長)による鼎談をはじめ、柏プロジェクトの実践に関する研究者の寄稿や行政担当者へのインタビューで構成する。同プロジェクトの仕組みや経過、成果、さらにアフターコロナ社会における柏プロジェクトについてさまざまな視点で紹介し、そうしたまちづくりが全国自治体に普及するための条件や課題等について考察する。
千葉県柏市では、市民から成るフレイル予防サポーターが自治体との協働で地域の健康づくりの担い手として活躍している。全国が注目する取組みについて、柏市永楽台近隣センターでのフレイルチェックの現場をレポートする。