2030年の目標年度に向け、日本ではSDGsの取り組みが進んでいる。調査によると、全体の認知度は2019年の16%から2020年の29.1%へと大幅に上昇した。特に学生の認知度は24.8%から45%へと倍増している。(電通調べ)一方で、「SDGsの達成度・進捗状況に関する国際レポート」(2020年6月公開)によると、日本の達成度で「取り組みが悪い方向に向かっている」とされている目標の一つに目標5「ジェンダー平等を実現しよう」が挙げられている。解決にはどのような基盤整備や意識改革が必要なのか。本稿では、女性技術者・研究者のロールモデルとして国際活動をリードする千葉商科大学の橋本隆子副学長をお迎えし、大学の取り組みとご自身の経験を踏まえたジェンダー平等についてお聞きした。