「肥満は万病への静かな侵略者」と言われます。とくに、内臓脂肪の過剰蓄積は、血圧・血中脂質・血糖の異常を招き、動脈硬化のリスクを上昇。脳卒中や心疾患、糖尿病合併症などを発症しやすくし、健康長寿を阻害する要因になります。
ところが、内臓脂肪は見えませんし、日常生活で測定する機会もなかなかありません。危険信号に気づきにくいものです。
そんな中、スマホで簡便に内臓脂肪の大きさを“見える化”できるツールが現れました。第45回日本肥満学会の市民公開講座「“肥満症”の予防・改善で100年健康人生を考える」(主催:日本肥満症予防協会)に登場した、花王(株)のNAiBO®-eyeです。
講座に参加した市民の89%が体験を希望した人気ぶり。「ふだん測れないものなので、チェックしてみたかった」との声が多数寄せられました。地域や職域で大勢の人を対象とした健康づくりにぴったりで、健康的な生活への動機づけにつながるツールとしての期待が高まります。
奈良県の北西端に位置する生駒市。その閑静な住宅街に、珍しい移動販売車がやって来ました。花王(株)の「バルクショップ 量るん」号です。
「ごみゼロ」貢献を進める同社が、「容器を捨てない」コンセプトのもと、洗剤の量り売りを行う移動販売車です。それだけではありません。車内には専用歩行計ホコタッチのデータを印刷できるシステムを搭載。いわば“移動するホコタッチスポット”でもあります。
このクルマには、今日地域社会が抱える課題解決への想いが、ぎゅっと詰めこまれているようです。地元自治会、生駒市、そして花王の「協創」による取り組みは、まだ始まったばかりですが、その試みと関係者の想いをレポートします。
2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災及び原子力災害の影響により、福島県では多くの県民が避難生活等を余儀なくされました。
避難の長期に伴う生活環境の変化により、メタボリックシンドロームをはじめ心身両面における県民の健康状態の悪化が大きな課題となっており、特に避難地域10市町村(南相馬市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村)では、広域避難者を含めた全住民の健康の維持・増進のため、保健や医療等のサービスの再構築・強化が進められています。
今回は、健康指標が悪化した福島県内で、復興とともに住民の健康づくりに取り組む各自治体の担当者と、それを支援する民間企業の事例についてレポートします。
福島県北部に位置する桑折町(伊達郡)は、人口約11,000人。仙台伊達藩発祥の地で、〝自然と歴史と文化の町〟を謳っている。
高齢化率37.8%の同町では、健康づくりを施策の大きな柱の一つとし、とくにウォーキングを重視。花王(株)の「歩行力改善プログラム」を採用して4年間継続し、着実に成果を上げている。
官と民の連携で健康づくりを進める好事例をレポートする。
長寿社会の重要な課題である「高齢者の健康増進と介護予防」をテーマにしたセミナーが、2023年11月8日オンラインで開催された。
国の政策動向に加え、〝官民協創〟で成果を上げるノウハウなど、具体事例を交えた示唆多い内容をレポートする。
(発言は要旨。発言内の団体名への敬称略)
長引くコロナ禍で高齢者のフレイル進行が懸念される中、豊田市では5ヵ年5億円規模の介護予防事業がスタート。
新たな官民連携の手法(ソーシャル・インパクト・ボンド)に注目が集まっています。
豊橋市役所が率先して取り組んだ「内臓脂肪を測って減らすスマート和食®プログラム」。
成果を生みだした市、花王、地元事業者の「連携の力」をレポートします。
会津若松市での「歩行力測定会」では、受付支援に分身ロボットが登場。感染症予防対策とダイバーシティ推進も兼ねた、新たな取り組みをレポートします。
「和食の保護・継承」を推進する農林水産省と、しっかり食べても内臓脂肪をためにくい「スマート和食」の普及に取り組む花王株式会社。
両者が、食による健康づくり普及で連携。その狙いは――。
岩手県、花王、ABCクッキングスタジオの連携で、働き盛り世代が家族と一緒に、健康的な食事を楽しく学ぶ料理教室が実現しました。岩手県の健康課題である脳卒中予防に役立つ「しっかり食べて、内臓脂肪をためない」食事を学んで、作って、食べて実感。参加者からは笑顔とともに驚きの声が!
職場の健康づくりと家庭をつなぐ――スマート和食の新たな展開をレポートします。
課題の農漁業分野へ、健康リテラシーを高める体験型セミナー
“平均寿命・健康寿命延伸”を掲げて健康づくりを進めている青森県が、今、新たな取り組みを始めています。基幹産業でありながら、健康面ではこれまで弱点とされてきた農漁業分野へのアプローチです。6月24日(月)、青森県の名湯・浅虫温泉で開かれた「漁業女子健やか力向上セミナー」は、その一例です。マリンレディースを対象にした体験型セミナーのユニークな狙いをレポートします。
健康都市活動支援機構レポート No.17
いつまでも自立して生活するための基盤であり、生活習慣病や認知症の予防にもつながる「若々しい歩行」。それを促す歩行改善プログラムが福島県白河市で行われ、改善の効果がはっきり現れました。県・市・民間企業の3者連携による成功の要因は――。
健康都市活動支援機構レポート No.16
主要な生活習慣病の死亡率が全国ワーストクラスの岩手県で、今、新たな取り組みが始まっています。生活習慣病の元となる内臓脂肪をためない健康づくりの総合的推進です。その柱となる「スマート和食®」の発表会がこの度開催されました。
健康都市活動支援機構レポート No.15
東日本大震災以降悪化した県民の健康状態を改善するために、福島県では2017年度から県、団体、民間企業が連携し、中小事業所の健康づくりの応援を開始。この事業の注目すべき成果が2018年度日本公衆衛生学会総会のシンポジウム「福島県『元気で働く職場』応援事業は地域社会を変える! ~健康経営企業の評価を通じて~」で発表されました。
健康都市活動支援機構レポート No.14
「健康寿命の延伸」に向けて大分県が花王と連携し取り組んできた「働き盛りの健康みえる化促進事業」。この3年間で大きな成果を上げ、今後は体制も新たに「裾野の拡大」という次のステージへ踏み出します。
健康都市活動支援機構レポート No.13
内臓脂肪に着目した研究から生まれ、“ポジティブ”で画期的な食事法と評価される「スマート和食®」。そのマスター講座が大好評で、全国から受講者が集まります。人気の秘密を探りました。
健康都市活動支援機構レポート No.12
「内臓脂肪を減らして健康に!」を掲げる日本肥満症予防協会と、そのオフィシャルパートナー花王はこの2年間、自治体や協会けんぽ等と連携して全国各地で内臓脂肪測定会を開催。2017年10月末現在、累計の測定者数はついに1万人を突破。
このたび京都で開催された啓発活動を取材しました。
健康都市活動支援機構レポート No.11
「しっかり食べて内臓脂肪をためない『スマート和食®』プログラム」を採用した青森銀行。参加職員の88%が内臓脂肪低減!
健康都市活動支援機構レポート No.10
県内の従業員・家族、そして広く県民の健康づくりに、健康貢献企業の知見・ノウハウ・経験を活用!
健康都市活動支援機構レポート No.08
山形県と一般社団法人日本肥満症予防協会、花王株式会社の3者は、「健康長寿日本一の実現」に関する連携協定を締結しました。地方自治体と企業・団体等の連携協定に、日本肥満症予防協会が参画するのは全国初のことです。
健康都市活動支援機構レポート No.07
健康寿命を損なう要因「動きの衰え」対策に、自治体・NPO・企業が連携して取り組み始めた!
健康都市活動支援機構レポート No.06
地域・職域の連携で「職場ぐるみの健康づくり」を実現した大分県。決めては、「健康経営」と「職場の健康コミュニケーションを生むツール」の導入でした。
健康都市活動支援機構レポート No.05
「外へ出て、歩くようになった」「目標があり毎日やる気が出る」「仲間と数字を見せあい刺激になる」――このように高齢者が目を輝かせて参加するのは、愛知県高浜市と国立長寿医療研究センターが組み、花王がサポートする、今注目のプロジェクト。認知症や介護の予防だけでなく、まちの活性化も促しています。
健康都市活動支援機構レポート No.04
「自分の健康を考えるいいチャンスを与えてくれて、とても感謝しています」。県民がそんな声を寄せたのは、10月初旬大分市内で行われた花王(株)主催・大分県後援のイベント「生涯健康県おおいた21 内臓脂肪みえる化ステーション」でのこと。
大分県の「健康寿命日本一」への挑戦と、これを職場や地域でサポートする花王の取り組みとは――。
健康都市活動支援機構レポート No.03
青森県では、「健康長寿県」を実現するため、県・市町村、医療、大学、そして企業等が一体となって、積極的な活動を行っています。平成27年3月に行われた「青森県健康づくりトップセミナー」もそのひとつです。セミナーを主催した青森県の取り組みと、そこに「内臓脂肪と生活習慣」をキーワードに協力した花王株式会社の活動をレポートします。
健康都市活動支援機構レポート No.02
歩数や歩いた距離だけにこだわるのではなく、「歩行の質」を向上させることが健康寿命を伸ばす決め手——花王株式会社が研究・開発した独自の歩行支援プログラムに、東京・足立区がいち早く注目。平成26年度、約半年にわたって介護予防プログラム「歩行年齢若返り講習会」を提供しました。
健康都市活動支援機構レポート No.01