健康都市連合日本支部は、健康都市連合(※)に加盟していた沖縄県平良市(現宮古島市)、千葉県市川市、愛知県尾張旭市、静岡県袋井市の4市が発起人となり、「健康都市に関する情報を広く提供するとともに、健康都市の実現に賛同する都市等のネットワークを構築することにより、日本における各都市の地域特性に応じた健康都市の実現に寄与すること」を目的に2005年に発足され、2021年11月1日現在で41都市、3団体が加盟しています。
主な活動としましては、「年1回の総会及び大会の開催」、「健康都市連合からのニューズレターの翻訳・会員への共有」、「オンラインセミナーの開催」等を行っています。
特に、大会の開催においては、会員都市・団体による(健康推進に関する)取組みの発表やパネル展示、有識者等による講演の実施など、会員都市間の交流や意見交換・情報収集の場を創出しています。
2021年の大会はコロナ禍により中止となりましたが、2022年につきましては、現在のところ、8月4日(午後)・5日(午前)に大阪府泉佐野市にて開催を予定しています。新型コロナウイルスの感染状況等によりますが、通常は会員以外でも参加(無料)可能ですので、是非多くの方にご参加いただきたく思います。
オンラインセミナーの開催では、一例として、新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年に、未知のウイルスとして多くの会員が情報を必要としている状況を鑑み、「WHOのコロナ感染症対策情報を活用する」をテーマに開催し、新型コロナウイルスに関するWHOからの情報やその活用等について会員に発信してきました。
また、今年度は、日本支部の新たな取組みとして、WHO健康都市・都市政策研究協力センターと連携し、健康に関連する様々な要素から「健康都市度」を評価する指標を作成することとし、現在検討を進めているところです。なお、この取組みに関する知識や理解を深めるため、会員を対象に、有識者によるオンラインセミナーも開催しています。
健康都市度を測る指標の作成により、各会員都市が自分たちの強みや弱み等の現状を把握することで、より一層の「健康都市の実現」に向け、それぞれの地域特性に応じた有意な取組みに活かしていけるのではないかと考えております。
最後に、健康都市連合日本支部設立の目的の一つである「健康都市の実現に賛同する都市等のネットワークの構築」は、より多くの都市等に加盟していただくことで一層強固なものとなり、得られる情報の幅も広がることと思いますので、未加盟の自治体・団体様におかれましては、是非、加盟のご検討をいただければと思います。