西東京市は、10月30日(土)に健康都市活動支援機構との共催で、「あるこで街なかウォーキング」を実施した。目的は、健康を意識した生活様式の普及だ。「あるこ」は、市民が無料登録できる西東京市オリジナルの健康ポイントアプリで、歩数がいつでも確認できるほか、体重、体温、睡眠、健康診断の受診等を記録できる。毎月1000ポイントを貯めると抽選でギフト券がもらえるしくみで、現在、約3,300人が登録している。
同市において「あるこ」を用いたウォーキングイベントは、初めての試みだったが、晴天にも恵まれ、アプリ登録者やその家族約400名が参加。市内3つのチェックポイントのうち1カ所以上を巡ったあと、最終ゴールである西東京いこいの森公園に向かった。田無駅のチェックポイントでは、本アプリ登録のサポートをドコモショップ田無店が協力。ひばりヶ丘駅のチェックポイントにおいても、株式会社ジェイコム東京 西東京局が協力するなど、身近な地域の事業者がイベントの運営に関わった。
いこいの森公園では、歩数の確認後、市内の農業者が提供した野菜や、本イベントオリジナルのエコバッグやスマホタッチペンのほか、同市と「健康」応援連携協定を締結している大塚製薬株式会社をはじめとする企業の協賛品が配布された。アプリのメインターゲット層である働き盛り・子育て世代向けに用意された子ども用の駄菓子コーナーも賑わいを見せた。
さらに、同会場では、「ウォーキング講座」と「西東京しゃきしゃき体操講座」を実施。幅広い年代の方が体験した。ウォーキング講座を担当したのは、健康運動指導士でフィットネスウォーキングインストラクターの荒浪和(あらなみかず)氏だ。株式会社東京ドームスポーツに所属し、市のスポーツセンターの総括責任者として、施設運営や市民の健康サポートをしている。荒浪氏は、「担当になった13年前と比べて市民の健康づくりへの意識はかなり高くなった」としながら、課題は健康意識の低い市民にどうやって体を動かしてもらうかだと語る。
続く西東京しゃきしゃき体操講座は、しゃきしゃき体操推進リーダーが担当した。しゃきしゃき体操は、市の歌に合わせて行うもので、継続することにより筋力アップやバランス能力の向上が確認されている。アプリには本動画のコンテンツもあり、いつでもどこでも動作を習得できる。
今後も「健康」応援都市として、市民が自身の「健康」を応援してくれているという実感を身近に持てるよう、地域事業者や自主グループの力も借りながら、まち全体で市民の健康づくりをサポートする体制の構築が注目される。